東京・六本木にある国立新美術館に行ってきました。
エミリー・ウングワレー展
アボリジニが生んだ天才画家
赤い大地の奇跡ー5万年の夢(ドリーミング)に導かれ、彼女は絵筆をとった。
http://www.emily2008.jp/
この展覧会はすごい!!
エミリー・ウングワレーは、「オーストラリア中央の砂漠地帯でアボリジニの伝統的な生活を送りながら、儀礼のためのボディ・ペイティングや砂絵を描いていたが、1977年からろうけつ染めの制作をはじめ、88年からカンヴァス画を描き始め、その後亡くなるまでの8年の間に3千点とも4千点ともいわれる作品を残した」(開催チラシより)人だそうです。
まったく知りませんでしたが、この前たまたまテレビで紹介されているのを見て、行ってきました。
ドリーミングです!!
アボリジニには、「ドリーミング」という、それぞれの部族の祖先である精霊のような、大地にいる神のような独特の世界観があるそうですが、それを表現した作品です。
描写、点、ライン、筆、刷毛と、わずか8年の制作期間の中でその表現方法がどんどん変わってきます。でも、一貫して、そのドリーミングや故郷の大地を表現しています。
その作品は西洋画で言えばいわゆる抽象画です。見る人によって感じ方が違うでしょう。
エミリーの作品を見て、ジャクソン・ポロックの作品を思い出しましたが、ポロックの作品にはジャズのような激しさを感じましたが、エミリーの作品はおばあちゃんの子守歌のようです(笑)。
山田は、何か包まれているような感じを受けました。
抽象画のようですが、エミリーの作品は「この作品のこの点、この線は必然」という印象を持ちました。
そして、ドリーミングということもよくわかりました。アボリジニの世界観を少しだけ感じることができました。
アボリジニの人たちは文字を持っていないそうですが、エミリーの作品はそのアボリジニの神話を紡いだ物語を読んでいるような感じです。
あまり知らないで行って、本当によかったです。
この展覧会は、驚きと感動の連続です。
ちなみに、写真の絵は横が縦になっていますが、これでも正解です。
彼女の作品には、上下左右がないそうです。
最後に、この展覧会を見に行くのなら、ぜひ音声ガイドを借りることをお薦めします。あと、2ヶ所あるビデオコーナーもぜひ見逃さずにどうぞ!
Art人にやさしく 山田泰久